オフライン同期の動作
オフライン同期では、レプリケートするデータを外部デバイスにコピーし、それからそのデバイスからレプリカ サーバにコピーします。オフライン同期は、ネットワークの帯域幅が低い環境で巨大なデータ ボリュームを転送するために効果的な方法です。
オフライン同期を使用するときは、以下のヒントを利用してください。
- マスタ上で保護されているデータの日次変更レートを計算し、データがレプリカ サーバに到達するまでに必要な日数をかけ合わせます。たとえば、日次変更レートが 2GB で、データをレプリカに適用するまでに 3 日かかる場合、レプリカ上のスプール サイズは 6 GB と想定されます。この情報は、シナリオをアセスメント モードで実行して取得することができます。
- スプールには、見積もりで得られた値を保持するのに十分な領域が必要です。スプールがいっぱいになった場合、シナリオを再起動する必要があります。
- スナップショットのレプリカへの転送に使用しているコピー ツールがセキュリティ属性をすべて備えているという確証がない場合は、[レプリカにコピーされたデータを検証せずに、オフライン同期を続行]を選択する必要があります。オフライン同期が正常に完了するためには、コピー操作後に ACL プロパティが同一である必要があります。通常のコピー ツールで検証オプションを使用すると、セキュリティ属性の不一致が発生する場合があります。Windows エクスプローラはセキュリティ属性を変更できるので、使用しないでください。
注: オフライン同期は、スケジュールされたレプリケーションがあるシナリオ、またはマスタが UNIX/Linux ホストであるシナリオでは使用できません。
他のすべてのシナリオ タイプでは、オフライン同期を実行できます。以下の例では、各シナリオでオフライン同期がどのように動作するかを説明します。